「八事」は名古屋市南西部に位置し、昭和区と天白区にまたがる地域。
かつて「八事山」と呼ばれた丘陵地帯で、歴史ある興正寺や豊かな自然に囲まれた住宅街が広がる落ち着いた雰囲気が魅力です。
尾張徳川家の祈願寺である興正寺は庶民にも親しまれ、花見や紅葉の名所として門前町が栄えました。
明治期には別荘地としての評価が高まり、邸宅や料理屋が立ち並ぶようになります。
現在ではその風情を生かした高級住宅街として発展し、緑と歴史が息づく格式ある街並みが形成されています。
「八事」という名前は、八つの坂が放射状に伸びたところにできた街に由来するとされます。
興正寺に近い八事交差点周辺を指すことが多く、中心部には高層マンションや商業ビルが建ち並び、少し離れた丘陵地には低層の高級マンションや広大な敷地の邸宅が点建ち並んでいます。
一方で、中京大学、南山大学、名城大学といったキャンパスを構える文教地区としても知られています。
「八事」は、名古屋市内にありながら繁華街から適度に離れ、閑静な住宅街と教育環境の整った暮らしやすい地域で、多くの人が行きかう地域です。
